米Microsoft、スマートフォン「KIN」を発表


スマートフォン「KIN」

 米Microsoftは4月12日(米国時間)、初の自社ブランド携帯電話「KIN」を発表した。ソーシャル機能を特徴とした若者向けのスマートフォンで、シャープが製造する。5月に米国で発売して、今秋には欧州にも拡大する。

 KINは「Pink」というコード名で呼ばれていたスマートフォンで、独自ユーザーインターフェイスを採用。4GBのメモリを持つ小型の「KIN ONE」、大型で8GBのメモリや HDビデオなどハイスペックの「KIN TWO」の2機種がある。ともに丸みを帯びたデザインで、タッチ画面、スライド式のQWERTYキーボード、カメラを搭載する。

 「Kin Loop」と呼ぶホーム画面は、Microsoftのサービス、FacebookやTwitterなどサードパーティ・アプリケーションからのフィードを1カ所で表示・管理できるユーザーネットワーク機能。「Kin Spot」で、ビデオ、写真、Webページ、位置情報、ステータスなどを、Kin Loopに登録したメンバーとドラッグ&ドロップで共有できる。

 また「Kin Studio」は、KINでやり取りしたテキストメッセージ、発信履歴、写真などをクラウドに自動バックアップする機能で、ユーザーは自分の“デジタルジャーナル”を作成できる。あらゆるWebブラウザーからアクセス可能という。

 このほかメディアプレーヤー「Zune」機能も搭載。音楽、動画、FMラジオ、ポッドキャストなどの視聴が可能。音楽ダウンロードのサブスクリプションサービス「Zune Pass」やオンラインストア「Zune Marketplace」も利用できる。

 米国ではVerizon Wirelessが販売。欧州ではVodafoneがドイツ、スペイン、イタリア、英国の4カ国で今秋発売する。価格は発表していない。

お詫びと訂正
記事初出時、Microsoft自社ブランドのスマートフォンとの記述がありましたが、Microsoftより「自社ブランドではない」とのコメントが出たため、同記述を削除いたしました。また、Windows Phone 7携帯との記述がありましたが、「Windows Phone 7のサブセット」という記述から推定した情報のため、同記述を削除いたしました。ここにお詫びし、訂正いたします。

(Infostand)

2010/4/13 09:52