Xen.org、フォルトトラレンス対応の「Xen 4.0」を発表


 Xen.orgは4月13日(英国時間)、オープンソースのハイパーバイザー「Xen 4.0」を発表した。パフォーマンスと拡張性の強化を中心に、多くの新機能を追加した。XenコミュニティのWebサイトからダウンロードできる。Xenはプロジェクトの出資元である米Citrix Systemsの「XenServer」などで採用されている。

 最新版では、フォールトトレランスを導入。物理マシン上の仮想マシンを、別の物理マシン上の仮想マシンでミラーリングできるようになった。物理マシンに障害があった場合でも、エンドユーザーの作業を中断することなくバックアップ用のマシンに切り替えられる。

 また、米Intelの「Xeon 7500」(Nehalem EX)と米AMDの「Opteron 6000」(Magny-Cours)など最新のプロセッサで提供される高度な信頼性や保守性能にも対応している。。「TranscendentMemory」「Page Sharing」などの新しいアルゴリズムによってメモリーを最適化して、パフォーマンスを強化した。

 「NetChannel2」では、SMART NICなどの最新のネットワークハードウェア技術に対応した。Domain0 LinuxカーネルのオプションPVOps(Paravirt_Ops)をデフォルトでサポート。管理者はLinuxカーネルが対応する最新の端末を利用できるという。

(Infostand)

2010/4/14 11:18