NEC、カーボンオフセットした常時インバータ給電方式採用UPS「BP-SIシリーズ」


BP50SI-Aシリーズ(5kVA)

 NECフィールディング株式会社は4月19日、常時インバータ給電方式UPS「BP-SIシリーズ」全60機種を商品化し、販売開始した。価格は61万円(税別)から。

 「BP-SIシリーズ」は、電力変換効率が現行機種「BP50ASIII」の84%から93%へに向上、省エネルギーを実現した。また、UPS(無停電電源装置)の1年間の待機時消費電力量に相当する温室効果ガス排出を、CO2排出権によりオフセット(相殺)した。

 カーボンオフセットに使用するCO2削減クレジットは、インドのマハラシュトラ州にて運営されている風力発電プロジェクトなどの世界各国の風力や水力発電により削減されたものだという。

 「BP-SIシリーズ」は、19インチラック1筐体程度の電力供給が可能な出力容量5kVAタイプから20kVAまでの中容量のシリーズ。出力容量/バックアップ時間/入出力電圧/拡張・冗長対応の有無などの組み合わせで、最適な仕様を選択できるよう全60機種をラインアップする。

 ラインナップには、5kVAのUPSユニットを積上げることで最大20kVAの出力が可能となる並列冗長運転機能対応機種も用意。並列冗長運転機能対応機種においては、冗長なUPSユニット1台を加えた複数台で電源供給する構成(N+1の並列冗長運転)とすることで、UPSが1台故障しても残りのUPSにより必要容量のインバータ給電を継続可能な機能を実現した。

 また、新商品の5kVA単機タイプ「BP50SI-A1」および「BP50SI-A2」装置においては、現行機種「BP50ASIII」にから容量で約80%、質量で約75%を削減し、3Uサイズを実現した。その他の機種においても、小型化と軽量化を実現しているという。

(工藤 ひろえ)

2010/4/19 15:20