米HPが3Com買収後のネットワーク戦略を発表、Ciscoに対抗


 米Hewlett-Packard(HP)は4月19日(米国時間)、最新のネットワーク製品ポートフォリオを発表した。先に買収を完了した3Comの製品を統合したもので、システムベンダー戦略を一歩進めることになる。3Comの製品も同日、自社およびパートナー企業を通じての販売を開始した。

 再編後のネットワーク事業は、エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーキング事業部門の下で「HP Networking」として展開する。自社ネットワーク製品ブランド「HP ProCurve」に、4月12日に27億ドルで買収完了した3Comのスイッチやセキュリティソリューションを加える。

 製品は、3Comのハイエンドブランド「H3C」ラインを中心とする大企業向けの「A Family」、ProCurveと3Com で構成されるミッドレンジの「E Family」、エントリー向けの「V Family」、3Comの不正侵入防御システム部門「TippingPoint」の製品の「S Family」の4つのファミリにグループ化する。HPは、TippingPointの脆弱性分析、侵入防止システムなどのセキュリティソリューションを利用して、セキュリティ製品「HP Secure Advantage」を拡大することも発表している。

 新ポートフォリオは、オープン標準による相互運用性、消費電力、TCO削減などを特徴とする。HPは仮想化技術を利用した次世代インフラ「HP Converged Infrastructure」で統合システム戦略をとっており、最新のネットワーク製品はこれを強化するものとなる。また3Comが強みを持っている中国、南米などの市場での地位も拡大できるとしている。

(Infostand)

2010/4/20 10:05