資金決済法施行を受け、日本HP、VASCO、SCCがセキュリティソリューションで協業
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)、株式会社VASCO Data Security Japan(VASCO)、株式会社エスシーシー(SCC)の3社は、シングルサイオンの利便性と認証セキュリティの強化を両立するセキュリティソリューションの提供を開始すると発表した。ソリューション参考価格は1000ユーザー一式で1430万円(税別)から。
VASCOはインターネット認証ソリューション事業を手掛けており、ワンタイムパスワードの認証トークン「DIGIPASS」は、全世界でトップシェアを獲得している。また、日本HPの「HP IceWall」は出荷金額ベースで国内Webシングルサインオンパッケージ市場の約35%を占め、シェア1位となっている(ミック経済研究所調査)。
今回提供開始するセキュリティソリューションは、VASCOの認証トークン「DIGIPASS」のOTP認証ソリューションと日本HPのSSO機能を提供する「HP IceWall SSO」をSCCの「VASCO DIGIPASS認証連携ツールfor IceWall」で連携させ、高いセキュリティ環境を提供するソリューションとなる。
企業や個人、およびクラウド型サービスを提供しているサービスプロバイダーに対し、VASCO、SCC、日本HPの3社それぞれが直販や3社共同による販売、および各パートナーを経由した販売を行っていく。
2010年4月1日に施行された資金決済法により、銀行以外の事業者にも資金移動サービスが可能になり、オンラインゲームやショッピングサイトを運営する事業会社でも金銭決済が可能になる。こうした背景を踏まえ、利便性と安全性、低コストの認証方式を提供するべく協業し、セキュリティソリューションの提供を開始するもの。
VASCOの提供する「DIGIPASS」は、トークン型等のハードウェアタイプから、携帯電話およびウェブのソフトウェアタイプなど30種類をラインナップしたマルチデバイス対応の認証トークンで、さまざまなニーズに対応可能だという。また、アプリケーションに認証機能をスムースに統合可能な「VACMAN Controller」も提供する。
日本HPは「HP IceWall」を提供、SCCは「VASCO DIGIPASS認証連携ツールfor IceWall」を提供する。
1000ユーザー一式の製品構成例は、「VASCO DIGPASS認証連携ツールfor IceWall」1サーバ-、「VASCO VACMAN Controller(Linux版)」1000ユーザ-、「VASCO DIGIPASS GO6」1000ユーザー、「HP IceWall SSO Standard Edition」1000ユーザー、「HP IceWall SSO Standard Edition」フォワーダ 1台、「HP IceWall SSO JAVA Agent Library」で、価格は1430万円(税別)から。
2010/4/22 06:00