カナダRIM、BlackBerryの法人向け通話機能でWiFiをサポート


 カナダのResearch In Motion(RIM)は4月26日(カナダ時間)、スマートフォン「BlackBerry」をオフィスの固定電話のように使える法人向け通話機能の最新版「BlackBerry Mobile Voice System(MVS)5」を発表した。新たにVoice over WiFiをサポート。ローミングコストなど通信コストを節約できるという。今夏に提供を開始する。

 MVSはBlackBerryに専用クライアントをインストールすることで、オフィスの固定電話番号を利用できるようになる。最新版はCisco Systemsの「Unified Communications Manager 6.1」向けに最適化されており、電話のルーティングを行うIP-PBXと連動。固定電話とBlackBerryで1つの電話番号、1つのCaller ID(発信者番号通知)、1つのボイスメールを利用できる。

 オフィスの固定電話への呼び出し音が固定電話とBlackBerryの両方で鳴るため、ユーザーの柔軟な対応が可能。自宅や遠隔で作業する場合も固定電話に応対できる。BlackBerryと固定電話間の電話の転送も可能で、内線番号も利用できる。

 WiFiへの対応によって、オフィスや家庭などの無線LANを利用して電話を利用でき、通信コストを削減して、3Gなど携帯電話網のカバーエリア問題を補完する。またWiFiか携帯電話網かの優先付け設定も可能。RIMは、通信キャリアが法人向けシステムの一部として提供できるよう、各種PBXシステムへの対応を進めている。

(Infostand)

2010/4/27 09:39