パラゴン、Windows Server 2008 R2にも対応したディスククローンツール


 パラゴン ソフトウェア株式会社(以下、パラゴン)は4月27日、ディスククローンツール2製品を5月6日より販売開始すると発表した。新たに提供されるのは、サーバーOS向けの「Paragon Drive Copy 10 Server」と、クライアントOS向けの「Paragon Drive Copy 10 Professional」で、最新のOS環境をサポートしている。

 Paragon Drive Copy 10 Serverは、MBR(マスターブートレコード)を含むHDD全体、各パーティション単位、セクタ単位でのコピーなどを行えるディスククローンツール。コピーはウィザードに従って操作するだけで簡単に行えるほか、HDDの内容を変更せずにコピーできることから、HDD交換に伴って発生する手間を削減できる。

 また、製品CDにはWindows PEが組み込まれており、製品CDから起動した場合でも、OS上と変わらぬ操作性でクローン作製を実行可能。さらに、認識されないハードウェアが含まれる環境でも、ユーザー自身がデバイスドライバの追加を行えるので、さまざまなハードウェア構成に対応できるとしている。

 また、コピーを行う際にはOS標準のVSS(Volume Shadow copy Service)、あるいはパラゴン独自のParagon Hot Processingが利用でき、稼働中のOSを停止せずにオンラインでクローン作成を行える。

 価格は、シングルライセンス版が3万1500円。Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2/2003、Windows 7/Vista/XPに対応し、64ビット版もサポートしている。

 一方のParagon Drive Copy 10 Professionalは、クライアントOS向けの製品で、Paragon Drive Copy 10 Serverと同様の機能を利用できる。対応OSは、64ビット版を含めたWindows 7/Vista/XPで、価格は6300円。

 なお、Paragon Drive Copy 10 Server/Professionalとも、企業向けのボリュームライセンス製品が別途用意されているとのこと。パラゴンでは初年度の売り上げとして、8000万円を見込んでいる。


(石井 一志)

2010/4/27 16:05