JBグループ、BIソリューション「IBM Cognos Express」への取り組みを強化


 JBCCホールディングス株式会社(以下、JBグループ)は4月27日、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の中堅企業向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソリューション「IBM Cognos Express」を活用したシステムの、販売・構築・運用支援体制を強化すると発表した。

 JBグループではこれまで、グループ内で独自に開発したBIツール「WebReport」を販売し、中堅企業を中心に1万1000サーバー以上の導入実績を持つほか、2010年度に強化するビジネスの1つにも、BIを位置付けている。

 そうした背景の一方、市場でもBIに対するニーズが高まっていることから、新たに日本IBMのIBM Cognos Expressの本格的な取り扱いを開始。同時に、BIソリューション専任チームを新設し、JBグループのサービスと組み合わせて、顧客企業へ提供する体制を整えた。これらのソリューションは、グループが全国に持つ販売・サポート網を活用するほか、グループ内でディストリビューション事業を展開するイグアスのパートナーも通じて販売を広げていくという。

 またJBグループは、IBM Cognos Expressや自社のBIソリューションとともに、日本IBMの「IBM Power Systems」「IBM System x」「IBM BladeCenter」といったハードウェア製品を活用して、顧客企業に最適なBIソリューションの提供を目指す。

 一方、日本IBMでは、日本ビジネスコンピューター(JBCC)をはじめとするJBグループの事業会社に対し、IBM Cognos Expressに関するスキル育成や、同社の検証施設での、IBM Cognos Expressの環境構築、および運用に関する技術支援を実施するとのこと。あわせて、業種・業務に特化したCognosテンプレートを持つほかのパートナーとの連携を支援することに加え、企業向けの共同セミナー開催など、両社でのマーケティング活動を推進するとしている。


(石井 一志)

2010/4/27 16:43