米IBM、クラウド統合の米Cast Ironを買収


 米IBMは5月3日(米国時間)、クラウド統合を手がける米Cast Iron Systemsを買収したと発表した。買収金額など詳細は公表していない。ビジネスプロセス/統合ポートフォリオでのクラウド戦略を強化する。

 Cast Ironは、クラウド統合ソフトウェア、アプリケーション、サービスを提供するベンダー。クラウド統合プラットフォーム「OmniConnect」などのソリューションを提供し、金融やメディア・エンターテインメントなど幅広い業種の顧客を持つ。

 クラウドを利用してアプリケーションを配信するモデルはコストや柔軟性などのメリットがあるが、データセンター内に分散したシステムを統合する作業は時間がかかり、クラウド導入の障害となっている。

 Cast Ironは事前に構築されたテンプレートを用意。顧客は迅速にクラウドベースのアプリケーションとオンプレミスアプリケーションを統合できる。同社の技術を利用することで、社内に構築するプライベートクラウドサービス、米Salesforce.comや米Amazonなどクラウドサービスプロバイダーが提供するパブリッククラウド、オンプレミスアプリケーションを組み合わせたハイブリッドクラウドモデルを強化できるという。


(Infostand)

2010/5/6 08:29