東芝ソリューション、ネオジャパンの最上位グループウェア「desknet's GE」を独占販売


 東芝ソリューション株式会社と株式会社ネオジャパンは5月6日、ネオジャパンのグループウェア「desknet's」の最上位エディション「同 Enterprise Group Company Edition」(以下、desknet's GE)を、東芝ソリューションが独占販売することで合意したと発表した。

 desknet's GEは、複数の関連企業や子会社を持つ企業を対象にしたグループウェア。大企業向けに提供されている既存の「desknet's Enterprise Edition」では、数千から数万ユーザー規模にも対応できるが、グループ会社では個々に独立したdesknet's Enterprise Editionを導入したいというニーズがあり、今回のdesknet's GEによって、そのニーズに応えたという。

 desknet's GEでは、1つの製品で複数会社を管理でき、グループ一括で製品を導入すると、関連企業、子会社などのグループ各社に対して、効率のよい管理を提供可能。登録会社ごとに独立した環境が構築できることから、それぞれの会社で独立した製品を導入するのと同じように利用可能という。

 また、管理作業の集中によって効率のよい運用を行えるだけでなく、運用形態に応じ、複数の企業で分散管理を実施することもできる。さらに、一括導入によって、ハードウェアや運用コストを共通化し、コスト削減につなげられるほか、サーバー仮想化技術などと組み合わせれば、さらなるコスト低減も実現できるとしている。

 価格は1500万円で、年間サポート費用は標準価格の18%。対応環境はSolaris 10と、Oracle 10g R2となっている。

 展開にあたっては、大企業への導入実績を多数持つ東芝ソリューションが、案件に応じてコンサルテーション・販売を担当する一方、ネオジャパンが開発を担当する協業体制を構築。東芝ソリューションは、グループ企業を抱える大企業の顧客に対し、情報基盤の共有提案を積極的に行う考えで、初年度、5グループ企業・10万ユーザーの導入を目指している。

 なお、最初のユーザーとしては、東京急行電鉄株式会社(以下、東急)に納入され、2009年から稼働しているとのこと。この事例では、東急が運用管理を実施しており、グループ11社に対し、シェアードサービスとして提供されている。


(石井 一志)

2010/5/6 18:41