富士通と米salesforce.com、グローバル規模で包括的協業-顧客のシステム導入を支援


 富士通株式会社と米salesforce.comは5月12日、salesforce.comのクラウドサービスを導入するためのSIビジネスを、富士通が世界規模で実施することで合意したと発表した。

 富士通ではこれまで、salesforce.comのクラウドサービスを導入する際の顧客への幅広い支援を、米国、豪州、英国では提供してきた。しかし、ASEAN諸国や日本でも、セールスフォース・ドットコムのクラウドサービス導入に対するニーズが広まっていることから、富士通では、コンサルティング力と営業体制の強化を実施。加えて、salesforce.comとの7年にわたるパートナーシップによる導入実績を土台とし、コンサルティングとSIのサービスを、グローバルで一貫して提供する体制を整えたという。

 富士通では、金融、医療、製造、流通といった業種における200社以上の顧客企業に対し、クラウド型のCRMアプリケーション「Salesforce」や「Force.com」プラットフォームと既存アプリケーションのSIサービスを提供した実績を持つ。今後はさらに、顧客の業務改善や、salesforce.comのクラウドサービス導入時における既存ICTシステムとの連携、アプリケーション環境のクラウド環境への移行支援などを提供していくとしている。


(石井 一志)

2010/5/12 17:12