日立情報と日立化成、従来比1/28の金属対応小粒RFIDタグを開発


金属対応小粒タグ【下】と、従来のタグ【上】の比較

 株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)と日立化成工業株式会社(以下、日立化成)は5月12日、超小型の金属対応RFIDタグ「金属対応小粒タグ」の開発に成功したと発表した。2.45GHz非接触ICチップを内蔵した製品で、従来の金属製タグに比べ、約1/28の大幅な小型化を実現したという。

 金属対応小粒タグは、4×6×3mmの超小型サイズを実現したRFIDタグ。日立情報の金属対応技術と日立化成のチップ実装技術等を駆使し共同で小型化に取り組んだ結果、小型化を実現し、小型工具・コネクタへの取り付けや金属部品への埋め込みが可能になった。

 今後、日立化成は金属対応小粒タグの製造と販売を、日立情報は同タグを活用した物の管理ソリューションの提供を行う予定で、電力設備点検や交通インフラ設備管理、各種金属加工製品のトレーサビリティ用途、偽造防止などのRFID市場開拓を、日立グループ各社とも連携をとりながら推進する考え。販売開始は2010年8月を予定しており、国内を皮切りに、海外への展開も順次実施する。両社では、2012年度に、年間100~200万個の需要創出を図るとしている。

金属への埋め込み例小型工具への取り付け例



(石井 一志)

2010/5/12 18:40