キヤノンIS、非接触型ICカードを用いた認証印刷環境を手軽に構築できる「AS-M1」


AS-M1

 キヤノンイメージングシステムズ株式会社(キヤノンIS)は5月19日、認証印刷システム「AS-M1」を6月中旬に販売開始すると発表した。

 AS-M1は、キヤノン製レーザープリンタのオプションとして提供される、認証印刷システム。サーバーを設置したり、クライアントPCに専用ソフトウェアを追加したりすることなく、非接触型ICカードを用いた認証印刷環境を構築でき、情報漏えいの要因の1つとされる放置プリントや、印刷コスト増を招くミスプリントを削減するという。

 ユーザーがPCから印刷を行うと、印刷ジョブがAS-M1内部のフラッシュメモリ(4GB)に一時保存され、非接触型ICカードをかざすと、個人認証後に初めて紙が出力される仕組み。印刷ジョブは最大4000件を保存でき、ICカードは、FeliCaにのみ対応するモデルと、FeliCa、MIFARE、eLWISE、TypeBに対応するマルチカード対応モデルが用意される。また、一定時間出力されなかったジョブは自動的に削除されるほか、不要なジョブは、PCからの操作だけでなく、AS-M1本体の操作でも簡単に削除できる。

 認証については、本体に登録したユーザー情報を認証する以外に、サーバーとの連携も可能で、キヤノンMJの「IC カード認証サーバアプリケーション」「ローカル認証サービス for MEAP ADVANCE」などとの連携を実現しているとのこと。

 価格は、FeliCa対応モデルが9万8000円(税別)、マルチカード対応モデルが12万8000円(同)。対応OSは、Windows 7/Vista SP2/XP SP3。Windows 7/Vistaは64ビット版にも対応している。



(石井 一志)

2010/5/19 14:18