日本ユニシスら8社、SaaS提供者による「製造業支援SaaS普及協会」を設立


 日本ユニシス株式会社は5月19日、製造業へのソリューションを持つSaaSソリューションベンダー7社と「製造業支援SaaS普及協会(SaaS Consortium for Manufacturing Industry、略称:SCMI)」を設立したと発表した。

 「製造業支援SaaS普及協会」は、日本ユニシスが事務局となり、参加するベンダーを会員として組織する。会員企業は日本ユニシスの提供するiDC基盤の上で、SaaSソリューションをユーザーに提供する。会員企業のソリューションを日本ユニシスのiDC基盤の上に集約することで、製造業が必要とするソリューションをワンストップで提供することを目指す。

 「製造業支援SaaS普及協会」の特徴としては、中小企業の視点に立ったサービスを用意。生産管理や設備管理などのほか、資産管理や健康管理までを提供するという。日本ユニシスに担当窓口を設置し、ユーザーからの問い合わせに対応していく。

 具体的な活動としては、製造業ユーザーを対象としたセミナーなどの啓蒙活動を継続して推進し、導入を検討開始するユーザーにはITコーディネーターも参画してサポートするという。当面は首都圏の中小企業を対象に、今夏をめどに第1回セミナーの開催を予定している。

 2010年度中にSCMI会員ベンダーから提供するサービスを30本とし、1000ユーザーへの支援を目標とする。今後3年間では、1万ユーザーへの支援を目標としている。

 「製造業支援SaaS普及協会」設立時の会員ベンダーは、株式会社NTTデータ三洋システム、株式会社ケー・ピー・アイ・ファクトリー、スミセイ情報システム株式会社、TDIシステムサービス株式会社、日揮情報システム株式会社、株式会社日本生工技研、株式会社ミキ情報システムの7社。

(工藤 ひろえ)

2010/5/19 15:01