独SAP、インメモリ技術を利用した分析アプライアンスを提供へ


 独SAPは5月19日(現地時間)、インメモリコンピューティング技術を利用した最新の分析ソフトウェア「SAP Business Analytic Engine」を発表、同ソフトウェアを搭載したアプライアンスを提供する計画を明らかにした。高速なデータ分析を低リスクで導入できるとしている。

 Business Analytic Engineは、高性能な解析エンジンとインメモリ技術を利用。ビジネス中心のデータモデリングツール、データ管理ツールを含み、トランザクションデータやWebベースのデータにリアルタイムでアクセス/モデリング/分析できるという。SAPは数年前からインメモリ技術の開発を進めており、今後は戦略技術として製品に組み込む計画だ。

 Business Analytic Engineをアプライアンスとして提供することで、ビジネス運用を妨げることなく効率よく新技術を利用できるようにする。既存のITシステムにアプライアンスを接続すれば、自動的に適切なデータを探して利用できる状態になるという。

 ハードウェア側では、まず米Hewlett-Packardがアプライアンスを開発する計画を発表している。提供時期や詳細については公表していない。


(Infostand)

2010/5/20 11:14