日立ICS、コールセンター向け電話制御システム「TELEPHONYMASTER/IV」新版


TELEPHONYMASTER/IV

 株式会社日立情報制御ソリューションズ(日立ICS)は5月24日、コールセンター向け電話制御システム「TELEPHONYMASTER/IV」のバージョンアップ版を発表した。26日より販売を開始する。

 TELEPHONYMASTER/IVは、コールセンターに向けたIPテレフォニーサーバー。専用の回線ボードを必要とせず、Windows Server環境下で動作する完全ソフトウェア化によって、低価格での提供が可能になったほか、1回線から数百回線までのスケーラビリティなパッケージ構成を行えることから、小規模から大規模までのさまざまな環境に対応するという。

 新製品では、従来PC上で動作していたソフトフォンや電話操作機能を、新たにラインアップされた固定型IP電話機連携機能に置き換え可能なため、さらなる省電力・省スペース化を実現した。またPCでは、電話操作機能における操作の煩雑さから、オペレータの操作ミスを招くこともあったが、PCの省略によってこれも解決できるとのこと。さらに、ネットワーク上の電話発着信制御を管理するSIPサーバーを使用しない構成でもコールセンタを構築可能にしたため、いっそうの低価格化を達成したとしている。

 価格は、外線20回線、クライアント20席のシングル構成で、420万円から。


(石井 一志)

2010/5/24 17:57