米Sybase、全文検索対応のカラムベース分析ソフト「Sybase IQ 15.2」


 米Sybaseは5月25日(米国時間)、カラムベースの分析ソリューションの最新版「Sybase IQ 15.2」を発表、提供を開始した。全文検索機能が加わり、電子メールなどに検索対象を拡大できる。

 Sybase IQはデータウェアハウス用データベースで、行ではなく列(カラム)単位でデータを保存することで、高速な分析ができるのが特徴。

 最新版では、全文検索に対応。電子メール、アンケート結果、コンタクトセンターの記録、ニュース記事、ソーシャルメディアなどの非構造化データの情報を検索・分析できる。またODBC(Open Database Connectivity)などのインターフェイスを利用して他のシステムと連携するクエリフェデレーション機能によって、データの移行や制約のために、これまでアクセスできなかった情報にもアクセス可能になった。

 このほか、新たにPython、PHP、PERLなどのWeb 2.0開発言語をサポート。開発者は迅速かつ容易に分析アプリケーションを Web向けに開発できるという。

 Sybaseと独SAPは5月12日、SAPがSybaseを買収することで合意したと発表している。

(工藤 ひろえ)

2010/5/26 10:15