サイバーテック、商品情報管理ソフトを「やわらかいSaaS」で提供


 株式会社サイバーテックは5月26日、商品情報管理パッケージ「MDM Master」のSaaS版を発表した。

 MDM Masterは、主に他品種小ロットの製品を扱う製造業や商社向けのWebカタログ・商品マスタ管理パッケージソフト。コアデータベースにXMLデータベース(XMLDB)「Cyber Luxeon」を採用し、柔軟性の高い製品情報管理を実現する。

 具体的には、表構造では限界のあった、多岐にわたる複雑な製品情報やツリー型の構造を持つ製品情報の管理を、XMLDBを採用することで高い柔軟性を維持しながら管理。製品属性の項目追加・変更を前提にした管理者機能で、Web画面から各種操作・設定が可能となっている。

 一方でMDM Masterを利用するためには、ライセンス費用やハードウェアなど数百万円~数千万円の投資が必要となり、導入の壁となっていた。そこでSaaS版を提供。基盤には、XMLDBとRIAをベースとした「やわらかいSaaS」(5月18日発表)を利用することで、手軽さと操作性の向上、低コスト化を図っている。

 SaaS版の導入想定企業は、中堅規模の製造業、仕様の異なる個別受注生産を行う企業、カスタマイズ製品や自社製品のWeb通販を行う企業、複数の部品の組み立て加工を行う企業など。こうした途中でデータ構造が変化することが前提のシステムや業務に、スキーマを必須とせずにWell-formedの形態を認めるXMLDBが効果を発揮する。

 価格は、月額10万円前後を予定。年間30社、5000万円の売り上げを目指す。




(川島 弘之)

2010/5/26 15:31