日本HP、1巻あたり最大3TBを格納できるLTO-5テープバックアップ製品群
LTO5 Ultrium3280 SAS テープドライブ(内蔵型) |
MSL8096テープライブラリ |
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は5月27日、第5世代LTO(以下、LTO-5)に対応し、管理性向上を図ったテープバックアップ製品群を発表した。SAS接続のテープドライブ4製品や、最大96スロットを備えたテープライブラリ、データカートリッジなどを6月中旬より提供開始する。
LTO-5は、前世代と比べて約2倍となる、カートリッジ1巻あたり3TB(圧縮時)のデータを格納可能な、第5世代のLTO規格。新製品の「LTO5 Ultrium3280 SAS テープドライブ」「LTO5 Ultrium3000 SAS テープドライブ」では、1TB/時の高速なバックアップが可能で、AES 256ビット暗号化にも対応できるため、企業データの流出などに備えられるという。いずれも、6Gbps SASインターフェイスを搭載し、大きさは、LTO5 Ultrium3280がフルハイト、LTO5 Ultrium3000がハーフハイト。両製品とも、外付けモデル、内蔵モデルが用意される。
価格は、LTO5 Ultrium3280 SAS テープドライブの内蔵型が81万9000円、外付け型が84万円、LTO5 Ultrium3000 SAS テープドライブの内蔵型が71万4000円、外付け型が73万5000円。
また日本HPでは、LTO-5対応のテープドライブ製品で利用できる、テープのモニタリングツール「HP StorageWorks TapeAssure」を無償でダウンロード提供する。TapeAssureでは、LTO-5ドライブとメディアの状態、使用状況、パフォーマンスを自動的にモニタし、その情報を管理者にレポートする機能を備えるほか、障害が発生する前に問題を把握し、アラートを発信することも可能としている。
テープライブラリでは、2Uラックモデル「MSL2024」、4Uラックモデル「MSL4048」、8Uラックモデル「MSL8096」の3製品がラインアップされた。それぞれ、1ドライブ/24スロット、1ドライブ/48スロット、2ドライブ/96スロットを搭載し、ドライブには「LTO5 Ultrium 3280 FCドライブ」を採用する。インターフェイスは8Gbps FCで、ハードウェアベースの暗号化機能にも対応。既存のライブラリ製品では、テープドライブのアップグレードキットを利用することで、LTO-5への対応を可能にした。
価格は、MSL2024が231万円、MSL4048が273万円、MSL8096が609万円。LTO5 Ultrium 3280 FCドライブは189万円となっている。
なお同社は、今回の新製品発表に合わせ、LTO-4の単体ドライブ、LTO-4搭載MSLライブラリ、メディアの価格を最大20%改定。これによって、バックアップ製品の導入促進を図るとしている。
2010/5/27 11:45