国内レイヤ4-7スイッチ市場は前年比5.9%増、2010年度は10%の伸びを期待-ITR調査
株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)は5月28日、ネットワーク・アプライアンスおよびセキュリティ・アプライアンスの国内市場規模および動向を調査した「ITR Market View:ネットワーク&セキュリティ・アプライアンス市場2010」を発表した。
その中で、公開されたレイヤ4-7スイッチ市場のデータを見ると、国内レイヤ4-7スイッチ市場の2009年度の出荷金額は、前年比5.9%増の90億円。しかし、現状は低調であるものの、2010年度は同10.0%増を予想しており、回復基調が想定されている。市場のシェアは、F5ネットワークスが30.6%ともっとも高く、2位が21.1%の富士通。3位のラドウェア(7.8%)以下は、A10 Networks(6.1%)、Coyote Point Systems(5.6%)と続く。
こうした状況について、ITRのシニア・アナリスト 甲元宏明氏は「インターネット・ショッピングに代表されるオンライン・サービス分野への導入は堅調だったが、製造業をはじめ一般企業のIT投資の冷え込みによって相殺され、2009年度は微増にとどまった。現在、ベンダーは複数の機能を統合し、製品の利用範囲の拡大を図ろうとしているが、ユーザー企業側はそれを期待していない傾向が強く、両者のギャップをいかに埋めていけるかが大きなポイントになる」とコメントしている。
2010/5/28 16:54