米Microsoft、台湾のクラウドコンピューティングセンターを正式オープン


 米Microsoftは6月3日(台湾時間)、台湾・台北に設立したクラウドコンピューティング・センター「Microsoft Software and Services Excellence Center(SSEC)」の正式オープンを発表した。Quanta Computerなど地元メーカーと協力し、次世代のクラウド向けサーバー開発などに取り組む。

 SSECはMicrosoftが初めてアジアに設立するクラウドコンピューティングセンター。2009年11月に計画を発表していた。Microsoftのソフトウェア技術と台湾のハードウェアベンダーの専門技術を組み合わせ、次世代のクラウドデータセンターや端末の設計を目指す。

 具体的な目標は、(1)クラウドデータセンター向けのシステムソフトウェア (2)クラウドコンピューティング向けのスマートデバイス (3)技術と研究開発の共有――の3つ。

 システムソフトウェアでは、データセンター管理とデータロードプランニング、コンテナベースのコンピュータ仕様、データセンター管理のガイドラインなどに取り組む。スマートデバイスは、PCをはじめとするさまざまな端末のインターフェイス、インターネット端末のシステムソフトウェアなどを共同で開発する予定だ。

 すでに、Quanta、Delta Electronics、Compal Electronicsの地元企業3社の名前が挙がっており、今後3年で100社以上の台湾企業がSSECに参加し、共同でクラウドコンピューティングソリューションの開発を進める計画という。


(Infostand)

2010/6/4 08:44