米SonicWALL、総額7億1700万ドルで米国の投資家グループが買収へ


 セキュリティベンダーの米SonicWALLは6月2日(米国時間)、米Thoma Bravo社が率いる投資グループに、自社を売却することで合意したと発表した。買収総額は約7億1700万ドルで、2010年第3四半期、あるいは第4四半期に完了する予定。

 米SonicWALLは、ファイアウォール/VPNを中心としたUTMアプライアンスを手掛けるネットワークセキュリティベンダー。スパム対策ベンダーの米MailFrontierや、SSL-VPNベンダーの米Aventailを買収するなどして、業態を拡大していた。

 今回の売却に伴い、株主は普通株式1株につき、11.50ドルの現金が支払われる。これは、直近の終値に約29%のプレミアを付加した額で、SonicWALLの取締役会も、株主に対してこの取引を承認するよう推奨している。

 なお、SonicWALLの社長兼CEO、マット・マデイロス氏は「Thoma Bravoとの合意は、当社の株主にとって魅力的なもの。Thoma Bravoとのパートナーシップにより、当社が目指す、顧客に対する最先端かつ最高品質のソリューション提供が強化されるだろう」とコメントしている。


(石井 一志)

2010/6/4 18:01