Enterprise Watch
最新ニュース

WindowsのMSJVMサポート、2004年9月末まで延長


 米Microsoftと米Sun Microsystemsは10月7日(米国時間)、Windows上で動くMicrosoft Java Virtual Machine(MSJVM)のサポート期間を2004年9月30日まで9カ月間延長すると発表した。Microsoftは、同社のWebサイト上で、技術情報の提供やアップグレードなどのサポートを行い、Sunも自社のWebサイトからこれにリンクを張る。

 Microsoftは、MSJVMのサポートを2003年末で終了することにしていた。これは、MicrosoftがJavaのライセンス契約に違反したとしてSunが1997年に起こした訴訟の和解(2001年1月)に基づくものだが、今回、MSJVMからのSunのJavaへのスムーズな移行を求める開発者や顧客の要望が強かったことから期間を9カ月間延長した。

 Sunは昨年になって、MSJVMの実装が時代遅れのものになっているとして、現行のJavaと互換性のあるJVMの出荷を求める訴訟を起こしている。同年末には連邦地裁がWindowsへのSunのJavaの即時搭載と、MSJVMの配布禁止を命ずる仮処分命令を下したが、今年6月、連邦控訴裁は、配布禁止は支持したものの、搭載命令については棄却している。

 2001年の和解では、MicrosoftはMSJVMを7年間出荷することが許されており、今回のサポート延長も、MSJVMからの移行促進策の一環となる。両社は引き続き、移行を促進する技術やサポートプログラムを提供していくとしている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/oct03/10-07MaintenanceLicensePR.asp


( Infostand )
2003/10/08 10:34

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.