米Sybaseは8日(米国時間)、Linux版の企業向けデータベース製品「Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE) Express Edition for Linux」を無料提供すると発表した。企業、開発者コミュニティはライセンス料無料で同製品の商利用、開発目的の利用ができる。SybaseのWebサイトでダウンロード可能になっている。
利用については、1CPUのみ、データストレージは5GBまで、メインメモリは2GBまでという制限があるが、費用はかからない。フルバージョンの機能制限版を利用できると考えられる。サポートを必要とする場合は有料で、電話サポートなどが年間2200ドルから。Webサイトで名前や連絡先を記入してダウンロードへ進む。
データベースの分野では、米IBMの「Cloudscape」や米Computer Associates Internationalの「Ingres」がオープンソースで提供されているが、他社からの買収で入手した技術などで、自社の主力製品ではない。これに対し、Sybaseは、オープンソース化はしないが、現役のフラッグシップ製品を無料で導入できるようにするもので、ライセンスを購入して簡単に、ASE Enterprise EditionやASE Small Business Editionに移行できるという。
同種の製品の提供では、米Microsoftが「SQL Server 2005」の機能制限版である「SQL Server Express Edition」を無料提供している。
■ URL
米Sybase
http://www.sybase.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.sybase.com/detail/1,6904,1032328,00.html
( Infostand )
2004/09/09 10:26
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