米Microsoftは2月15日(米国時間)、インターネットベースの中小企業向けソフトウェアサービス「Microsoft Office Live」のベータサービスを開始した。電子メールやドメイン、Webホスティングサービスが無料で利用できる。正式サービスは年内に開始する予定。
昨年11月に「Windows Live」とともに発表、準備を進めていたもので、「Microsoft Office」シリーズのアプリケーションとも連携できる。とくに、自社に技術リソースを持たず、予算的にもITスタッフを置けない従業員10人以下の小規模企業に魅力的なサービスという。
「Basics」「Collaboration」「Essentials」の3種類があり、CollaborationとEssentialsは正式サービス時に課金する予定。Basicsは広告を入れることでユーザーには無料で利用できるようにする。各サービスの内容は次の通り。
Basics 企業ドメイン名、このドメイン名の5つの電子メールアカウント、2GBのオンラインストレージ、ドラッグ&ドロップで作成できるWebサイト(容量30MB)などからなり、トラフィックリポートも利用できる。
Collaboration すでにWebサイトを持っている企業向けで、顧客管理、プロジェクト管理、販売・マーケティング管理などを持ったイントラネット機能を提供する。情報共有サービスの「Windows SharePoint Services」をベースとする。
Essentials Basicsの拡張版にあたり、メールアカウントは50まで、Webサイトの容量は50MBとなる。Webデザインソフト「Microsoft Office FrontPage」によるWebデザインが可能で、顧客管理や文書管理など日常のタスクを能率的、自動的に処理するためのインターネット・アプリケーションを提供する。
有料サービスの料金はいずれも月額29.95ドルから。米メディア各社によると、すでに10万のテスターが参加しており、さらにMicrosoftのWebサイトから登録を受け付けている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
Microsoft Office Live
http://officelive.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/feb06/02-15OfficeLiveBetaPR.mspx
( Infostand )
2006/02/16 09:02
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