米IDCは12月3日(米国時間)、2008年第3四半期(7~9月期)の世界サーバー売上高(工場出荷ベース)が前年同期比5.2%減の125億8500万ドルだったとの調査結果を発表した。2002年第4四半期以来最大の落ち込みで、世界的な景気後退を裏付ける形となった。今後も厳しい状況が続くと見ている。
出荷台数の伸びは同2.8%増で、2006年第4四半期以降の最低。増加を維持した裏には激しい価格競争があるという。価格帯別の売上高増減は、エントリ(25,000ドル以下)は前年同期比7.2%減。ミッドレンジ(25,000ドル以上50,000ドル未満)は同9.5%減。ハイエンド(50,000ドル以上)は同4%増。エントリは14四半期ぶりの減少で、ハイエンドは4四半期連続の成長となる。
OS別では、Windowsが同5.1%減の51億ドル(シェア40.8%)。Linuxは同2.5%減の18億ドル(同14%)。UNIXは大きな打撃を受け、同8.4%減の37億ドル(同29.7%)。一方、米IBMの「System z」(z/OS)は好調で、同24.8%増となった。
x86サーバーは落ち込みが大きく同6.6%減の69億ドル。出荷台数は同4%増の197万台。ブレードサーバーは同29.5%増の14億ドル。好調だったのはIBMのSystem zとブレードサーバーだけだった。
ベンダー別シェアは、1位がHPで30.7%(前年同期29.7%)。2位以下、IBMが30.2%(同29.6%)、米Dellが12%(同11.9%)、米Sun Microsystemsが9.5%(同10.1%)、富士通/Siemensが5.1%(同5.3%)。上位5社すべてで売上高が減少。HPは2%減、2位IBMは3.1%減と下げ幅が小さかったが、Sunは最も大きく10.9%減となった。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS21554108
( Infostand )
2008/12/04 08:50
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