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fi-6000NS
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イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 商品企画部の石田敏部長
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株式会社PFUは8月6日、イメージスキャナ「fiシリーズ」のラインアップに、A4対応のネットワークスキャナ「fi-6000NS」を追加すると発表した。同日より販売を、8月31日より出荷を開始する。価格は30万円(税別)。
fi-6000NSは、ネットワークインターフェイスを備えたADF(自動給紙機構)タイプのスキャナ装置。「fiシリーズで培った技術・ノウハウをふんだんに盛り込んだ」(イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 商品企画部の石田敏部長)とのことで、用紙の傾き補正、重送検知、白紙ページ自動削除といった機能を搭載する。読み取りは、25枚(50面)/分の高速読み取りに対応しており、読み取った原稿を電子化して、ネットワーク経由でファイルサーバーなどのフォルダへ保存可能。保存形式はTIFF/MTIFF/JPEG/PDFに対応し、PDFでは、検索可能な形式やパスワード付きファイルでの保存を行える。
また、本体にXGA(1024×768ドット)表示可能な8.4型タッチパネルを搭載し、読み取ったデータを液晶モニタ上で確認可能。106タイプのフルキーボードも備えており、読み取ったデータへ必要なキーワードをその場で付加することもできる。fi-6000NSではこれらの機能を利用し、スキャンしたデータをFAXサーバーと連携してFAX送信したり、メールで送信したり、プリンタに出力したりでき、オフィス業務の効率化を強力に支援するという。なおFAXサーバーは、米Captarisの「RightFax」との連携に対応する。
さらに、「アプリケーション組み込み機能」を搭載する点も大きな特徴だ。ユーザーの業務に必要なクライアントアプリケーションを自身に組み込めるため、スキャナ付き業務クライアントとしての利用を可能にしており、セキュリティ強化を見据えてLDAP連携の機能も搭載している。これらの機能を利用すれば、担当者ごと、業務ごとに画面のカスタマイズを行えるという。
具体的な適用業務としては、注文書などの営業証憑(しょうひょう)の基幹システム入力、銀行融資や生損保申し込みにおける審査業務などを想定するほか、店舗のバックヤードなどPCが設置できない場所での利用にも適するとのこと。PFUでは紙文書を電子化する有効なツールの1つとしてfi-6000NSをとらえており、統合コンテンツ管理システム「OnBase」など、自社取り扱い製品との連携ソリューションも提供を検討している。なおPFUでは、アプリケーション組み込みの開発に必要なSDKを、9月下旬に有償で提供する予定だ。
初年度の販売目標は、ワールドワイドで5000台。fiシリーズでは国内での販売比率が15%程度とのことで、fi-6000NSでもそれ以上の販売を目指すとした。
■ URL
株式会社PFU
http://www.pfu.fujitsu.com/
プレスリリース
http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new070806.html
( 石井 一志 )
2007/08/06 16:17
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