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iScanner fi-6010N
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株式会社PFUは7月14日、A4対応ネットワークスキャナの新モデル「iScanner fi-6010N」を発表した。既存ユーザーからのニーズをくみ、大規模システムでの利用にも対応可能な集中管理機能などが追加されている。価格は30万円(税別)で、同日より出荷を開始する。
fi-6010Nは、ネットワーク対応型のADF(自動給紙機構)スキャナ。25枚(50面)/分の高速読み取りに対応し、読み取った原稿を直接メールで送信したり、ネットワークフォルダへ保存したり、といった作業を容易に行えるという。保存形式はTIFF/MTIFF/JPEG/PDFに対応し、検索可能なPDF形式での保存もサポートしている。
新機能としては、多数のスキャナを導入・運用する際に必要な集中管理機能を新たに搭載した。これを利用すると、環境設定やアップデートなどを、最大1000台までのfi-6010Nに対して一括して行えるため、管理工数を大幅に削減できるという。
加えて、あらかじめユーザーが行う一連の操作を登録する「ジョブ機能」も備えた。1回の操作で、「スキャンしたデータをメール送信し、あわせてネットワークフォルダにも格納する」といった、複数の動作をまとめて行えるようになることから、ユーザーの負担軽減、誤操作の防止といった効果が期待できる。またfi-6010Nの集中管理機能と併用すると、異なる端末へログオンした際にも同じメニューを表示できるので、どの端末でも同じ感覚で作業を行えるとのこと。
さらに、認証データを暗号化するLDAPS、転送データを暗号化するFTPSをへの対応といったセキュリティ面の強化、SDKの.NET Framework 3.5のサポートなども行われている。
PFUではこうした強化を訴求し、fi-6010Nを企業における業務端末として広く展開したい考え。営業証憑(ひょう)の基幹システムへの入力、金融機関における審査業務、店舗のバックヤードなどPCが設置できない場所での入力などに利用できるとしており、全世界で1年間に1万5000台の販売を見込んでいる。
■ URL
株式会社PFU
http://www.pfu.fujitsu.com/
プレスリリース
http://www.pfu.fujitsu.com/news/2008/new080714.html
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( 石井 一志 )
2008/07/14 11:24
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