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富士通、手軽に導入できる個人認証専用サーバー-手のひら静脈・FeliCaに対応
Secure Login Box「FMSE-C401」
富士通株式会社は4月10日、個人認証専用サーバー「Secure Login Box」を発表した。同日より販売を開始する。出荷開始は7月末。
Secure Login Boxは、指紋認証・手のひら静脈認証といった生体認証のほか、FeliCaを使用した認証に対応した個人認証サーバー。認証機能に特化した専用サーバーであるため、導入が容易なのが特長。また、専用化によるコストダウンも実現している。
Secure Login Boxを用いた認証はシンプル。指紋や手のひら静脈、FeliCaなどの認証方法を個別に設定し、Windowsログインやアプリケーションログインで利用するID・パスワードとひも付けするだけだ。パーソナルビジネス本部 パーソナルマーケティング統括部の小川創氏は、「利用するアプリケーションを指定し、IDとパスワードを入力するフィールドをマウスで指定するだけで設定は完了する。この方法を用いることで、既存アプリケーションに手を加えることなく利用できる」と、手軽に利用できる点を説明。
Secure Login Boxの利用イメージ。通常のログイン画面の前面に専用のログイン画面が表示され、生体認証・FeliCa認証を行える
アプリケーションを拡張していないので、このように裏側には既存のログイン画面がそのまま表示されている
利用するアプリケーションの入力フィールドをマウスで指定するだけで登録できる
今回発表されたSecure Login Box「FMSE-C401」は、幅89mm×奥行き338mm×高さ332mmとコンパクトな筐体を採用。2台1セットを基本構成とするなど、冗長性も実現している。1構成あたりで最大3000ユーザーを登録可能。4台まで連携可能で、その場合6000ユーザーを登録することができる。ユーザーデータはCSV形式でのインポート・エクスポートに対応。また、ユーザーごとにアクセスできるアプリケーションを設定することも可能だ。そのほか、Active Directoryと連携することで、設定ファイルをユーザーに自動的に配布するといった利用もできる。
対応クライアントは生体認証機能およびFeliCa認証機能を搭載した同社製PC、および同社の生体認証機器を使用したPC。
価格は、2台1セットで79万8000円(税別)。クライアントPC用のアプリケーション「SMARTACCESS/Premium」のライセンス価格は、10000円/ユーザーから。同社では、2008年度末までに1000セットの販売を目標としている。
パーソナルビジネス本部 パーソナルマーケティング統括部 プロジェクト部長の永田泰三氏
同社パーソナルビジネス本部 パーソナルマーケティング統括部 プロジェクト部長の永田泰三氏は、「IDとパスワードによる認証は、アクセスするアプリケーションごとに何度も入力しなければいけなかったり、その都度ID・パスワードが異なることが多く、利用者の負担になっている。また、管理者にとってもパスワードを忘却した利用者対応など大きな負担となっている」と既存のID・パスワードによる認証の問題点を指摘。「とはいえ、生体認証システムを構築しようとすると、非常に費用がかかるのが現状。Secure Login Boxは、既存システムを変更することなく、さまざまなアプリケーションの認証に手軽に利用でき、価格も汎用システムで構築する場合の10分の1以下までコストダウンできる」と、メリットを強調した。
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URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/04/10.html
( 福浦 一広 )
2008/04/10 13:59
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