マイクロソフト、Visual Studio/SQL Server Expressの日本語版提供を予定
マイクロソフト株式会社は、7月6日都内において「Visual Studio 2005(Whidbey)」および「SQL Server 2005(Yukon)」に関するプレス向けの技術説明会を開催した。
説明会では主に.NET Frameworkの拡充によるプラットフォームの統合、およびVisual Studio 2005とSQL Server 2005との統合に関する技術解説が行われた。その席上でマイクロソフト関係者は、すでに英語版ではベータ版の配布が開始されている「Visual Studio 2005 Express Edition」、「SQL Server Express Edition」といった「Express製品」が、日本語版としても提供予定であることに触れた。
Express製品は学生やホビイスト向けに配布される開発環境であり、次の製品群で構成される。
Visual Basic 2005 Express Edition
Visual C# 2005 Express Edition
Visual C++ 2005 Express Edition
Visual J# 2005 Express Edition
Visual Web Developer 2005 Express
SQL Server 2005 Express Edition
Visual Studio製品ラインであるVisual BasicやVisual C#などにくわえて、Webアプリケーションの開発プラットフォームであるVisual Web Developerや、データベース製品であるSQL ServerのExpressも提供されている。これらのExpress製品は、組み合わせて使用することも個別に使用することも可能である。
Visual Web Developerは、個人Webサイトなど小規模な環境で実行するWebアプリケーションを開発するためのツールである。デザインからコードの記述といった通常の開発機能だけではなく、IntelliSenseといったデバッグ機能も提供している。また、開発用Webサーバーや発行用ツールも組み込まれている。
SQL Server Express Editionは、MSDE(Microsoft SQL Server Desktop Engine)として提供してきたデータベース製品の後継である、SQL Server 2005のテクノロジで実現される多くの機能がExpressでも実現されるため、既存のMSDEと比較して大幅な機能の向上しが見られる。また、Express製品としての制限もかなり緩やかで、無償での提供が予定されている。