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日本BEA、ESBとWebサービス管理を1つに集約した「AquaLogic Service Bus 2.0J」


AquaLogic Service Busが提供する機能

営業技術本部 プリセールスエンジニアリング部 プリンシパル・プリセールスエンジニアの松下悟氏
 日本BEAシステムズ株式会社は8月23日、「BEA AquaLogic Service Bus 2.0J」を発表した。販売開始は8月24日より。

 AquaLogic Service Busは、ESB(エンタープライズ・サービス・バス)とWSM(Webサービス管理)の両機能を1つに集約した製品。ESBの統合機能とWSMによる管理機能により、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の構成と実装に要する時間の短縮と、共有サービス管理の簡素化が可能としている。

 主な機能として、インテリジェントなメッセージブローカリング、動的ルーティング、変換といった機能を用意。同社営業技術本部 プリセールスエンジニアリング部 プリンシパル・プリセールスエンジニアの松下悟氏は、「同様なサービスを提供する複数のシステムが存在する場合、最適なシステムにリクエストメッセージをルーティングすることが可能。これにより、顧客はシステムの違いを気にすることなく単一のサービスとして利用可能になる」とメリットを説明。

 また、サービスの平均処理時間や処理量、エラーやセキュリティ違反の数などのモニタリング・監査機能を属性としたSLA(サービスレベルアグリーメント)の設定が可能。セキュリティ面では、WS-Security仕様に準拠した認証、暗号/復号化、デジタル署名をサポートし、サービスポイントごとにセキュリティを変えることが可能となっている。


マーケティング本部 本部長の保阪武男氏
 同社マーケティング本部 本部長の保阪武男氏は、「ユーザーのニーズとしてEAI(エンタープライズアプリケーション統合)を実現したいという方が多い。しかし、結果的にはSOAになる例も多く、AquaLogic Service Busでは、そうしたニーズに対応していく」と説明。また、同社のEAI製品である「BEA WebLogic Integration」との棲み分けについては、「WebLogic IntegrationはJ2EEをサポートするシングルプラットフォーム対応、AquaLogic Service Busはそれ以外も統合して利用できるという違いがある」と述べた。

 AquaLogic Service Busのライセンス料は、1CPUあたり560万円(税別)から。システム規模や構成案件などにより価格は異なる。なお、8月24日より、同社Webサイトにおいて無料評価版のダウンロードも行われる。



URL
  日本BEAシステムズ株式会社
  http://www.beasys.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.beasys.co.jp/news/japan/2005/2005082301.html


( 福浦 一広 )
2005/08/23 17:48

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