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富士通、3D CADソフトをオンデマンドで提供するサービスを開始


CADオンデマンドサービスの概要
 富士通株式会社は2月2日、3D CADソフトをデータセンター経由で提供する「CADオンデマンドサービス」を開始すると発表した。

 CADオンデマンドサービスは、同社データセンターに3D/2D CADソフト「SolidMX」および「SolidMXシンクライアント」を搭載したサーバーを用意し、オンデマンドでリソースを提供するアウトソーシングサービス。SolidMXシンクライアントは、クライアントPCからWebブラウザ経由でアクセスして利用できるサーバーベースの3D CADソフト。独自開発した3Dデータの圧縮技術を採用しており、5~10Mbps程度の回線でワークステーションで利用するのと同程度の操作性を実現している。

 業務量に応じて利用形態を変更できるため、柔軟なリソース投資が可能。また、2D CADから3D CADへの移行など、新たな設計環境を構築する際スモールスタート型の利用もできる。運用面では、サーバー・ストレージをデータセンター側で管理するため、顧客側の運用管理の負荷を軽減できる。そのほか、セキュリティや災害対策などにも対応、ビジネスの継続性にも有効としている。


柔軟なリソース投資が可能 運用管理の軽減を実現 セキュリティ・災害対策にも対応

 価格は個別見積もり。参考価格として、2D設計・10ライセンス契約の場合で、初期費用が19万8000円(1ライセンスあたり)、月額16万5000円(1ライセンスあたり)。同社では、今後3年間で導入企業100社、2000ライセンス、受注額100億円を目標としている。


同社経営執行役アウトソーシング事業本部長の石田一雄氏
 今回のサービスについて、同社経営執行役アウトソーシング事業本部長の石田一雄氏は、「アプリケーションオンデマンドは、必要なときに必要なだけアプリケーション資産およびシステムリソース資産を利用できるのが特長。ASPサービスと比べた場合、ASPサービスでは提供側の仕様にあわせる必要があるが、アプリケーションオンデマンドなら顧客の要件にあわせて設計することができる。また、顧客要件別SLAも可能となり柔軟な課金体系を構築できる」と説明。「これまでの人月計算で価格を決めるコストプライスから、顧客満足度で価格を決めるバリュープライスへの変革の一歩としたい」とした。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/02/2.html

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( 福浦 一広 )
2006/02/02 15:29

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