米MicrosoftのMacintosh Business Unitは5月13日(米国時間)、「Office 2008 for Mac」の安定性、セキュリティ、およびパフォーマンスを向上する「Service Pack 1(SP1)」を発表した。国内においても14日より提供が開始されている。併せて、Office for Macの次期バージョンにおいて「Visual Basic for Applications(以下、VBA)」を再度搭載することも明らかにされた。
SP1では、「Microsoft Error Reporting Protocol(以下、MERP)」などのフィードバックチャンネルを通じて報告された課題に対する、スイート全体にわたる重要なアップデートを行ったとしている。
Excel 2008では、Windows版のExcel 2003/2007とのファイル互換性を改善したほか、グラフの誤差範囲を独自に指定する機能を復元。また、Excel 2008ワークブックを印刷する際の信頼性も向上している。
Entourage 2008では、カレンダにおけるOfficeアラートの改善。そのほか、Exchangeサーバーメッセージからの添付書類の削除、サーバーとの同期化、AppleScript経由でのExchangeサーバーメッセージの内容編集、およびサーバーへの同期に対応するなど、Exchageサーバーのサポートを強化・改善した。
Word 2008では、表の精度を向上したほか、選択されている項目について信頼性と応答性を改善した。加えて、フォーマット機能、録音中のステータス、およびさまざまな表示オプションのアップデートを図った。
PowerPoint 2008では、高解像度プリンタで印刷する際にクラッシュする問題を改善したほか、一部の大規模プレゼンテーション印刷時の印刷速度を大幅に向上した。モバイル関連としては、Windows Mobile搭載端末でのMac PPTXファイルの表示に対応。また、AppleScriptの「PowerPoint Selectionオブジェクト」を利用して、PowerPointで現在選択されている項目を操作するカスタムスクリプトを実装可能にした。
■ URL
Microsoft
http://www.microsoft.com/
ダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/default.mspx
ニュースリリース(日本語抄訳)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3439
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( 川島 弘之 )
2008/05/14 14:29
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