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SQL Server&Visual Studioは「性能もコストパフォーマンスも他社より優秀」

Tech・Ed 2005 Yokohama 基調講演

 マイクロソフト株式会社主催の技術者向けカンファレンス「Microsoft Tech・Ed 2005 Yokohama」が8月2日から5日まで横浜市のパシフィコ横浜で開催されている。2日目の8月3日には、同社代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏と、米Microsoftデベロッパー部門コーポーレートバイスプレジデントのS. ソマセガー氏による基調講演が行われた。


今後10年に起こるイノベーションは過去10年のイノベーションを上回る-ヒューストン氏

マイクロソフト代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏
 ヒューストン氏は、「写真・音楽・ビデオなどすべてがデジタル化されている。ある調査によると、2002年には年間18エクサバイト(エクサはテラの100万倍)のデジタル情報が作られ、2010年までに毎年50エクサバイトのデジタル情報が作成されるという結果が出ている」と、デジタル情報が爆発的に増大していると説明。PC1台でテラバイト級の情報を収納できる時代が近づいていることに触れ、「これからの10年のイノベーションは、過去10年のイノベーションを上回る」と、さらなる革新が起こるだろうと述べる。そして、これらのイノベーションはソフトウェアによって実現されるとした。

 こうしたイノベーションを起こす製品群として、SQL Server 2005、Visual Studio 2005、BizTalk Server 2006を紹介。11月17日に3製品の発表会を開催することを告知し、「ぜひ、多くの方に参加していただきたい」と、3製品への支持を訴えた。


SQL Server・Visual Studioはミッションクリティカルに最適な製品-ソマセガー氏

米Microsoftデベロッパー部門コーポーレートバイスプレジデントのS. ソマセガー氏
 引き続き講演を行ったソマセガー氏は、年内に発売を予定しているSQL Server 2005、Visual Studio 2005、BizTalk Server 2006の製品を紹介した。ソマセガー氏は、「SQL Server 2005は生産性の向上を、Visual Studio 2005はビジネスの可視化を、BizTalk Server 2006はミッションクリティカルへの対応を、それぞれ実現」したことを特長として挙げた。

 SQL Server 2005の可用性の高さについて、データベースセキュリティ警告の件数を例に、「SQL Serverは2002年の11件から、2003年には2件、2004年には1件と、運用環境としてより高いセキュリティを実現している。これをOracle Databaseと比べると一目瞭然だ」と説明。SQL Server 2005では、セキュアな既定設定や設定ガイダンスなどによりさらにセキュリティ面で向上しているとした。


3製品の特長 SQL ServerとOracle Databaseとのセキュリティ警告の件数比較

 またSQL Server 2005の新機能であるデータベースミラーリングなどを紹介。小規模企業であってもミッションクリティカルが求められることから、規模の異なるサーバー間でのデータベースのミラーリングが容易に行える点や、マスターサーバーが物理的に破損してもミラーサーバーで正常にジョブが実行される点などのデモが行われた。


左の「Principal」と書かれたのがマスターサーバー。その右にある「Mirror」と同期している マスターサーバーを物理的に破壊した様子。爆音と共にサーバーの機能が停止した ミラーサーバーにジョブが移行した様子。右下のパフォーマンスモニタを見ると、移行しているのが理解できる

 価格面での優位性についても触れ、「データベース単体での価格差はあまりないが、必要な機能を追加した場合、トータルコストではMicrosoftが優れている。また、開発環境に関しても同様。オープンソースのソフトウェアを利用した場合、イニシャルコストは安いものの、トータルコストではMicrosoftが優れている」と、機能面だけでなく、価格においても優位に立っていると強調した。


SQL ServerとOracle Database、IBM DB2とのトータルコストの比較 Visual StudioとIBM WebSphere、オープンソースソフトとの比較

サーバーツールのロードマップ
 同日公開されたサーバーツールのロードマップによると、年内にWindows Server 2003 R2をリリース。2006年には、BizTalk Server、Commerce Server、Exchange Serverなどの新製品が発表される予定。Windows Serverの次期製品「Longhorn Server」については、2006年の発表が予定されている。なお、Visual Studio 2005の最新ベータ版であるJuly Community Technology Preview(CTP)日本語版を8月10日より、MSDNサブスクリプション会員向けに提供することもあわせて発表された。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  Tech・Ed 2005 Yokohama
  http://www.microsoft.com/japan/teched/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2364


( 福浦 一広 )
2005/08/03 17:22

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