米Oracleが米Sunを74億ドルで買収へ


 米Oracleと米Sun Microsystemsは4月20日(米国時間)、OracleがSunを約74億ドルで買収することで合意したと発表した。規制当局の承認を経て、今夏の完了を見込む。Sunについては、今年3月に米IBMとの買収交渉が報じられて以来、両社の動きが注目されていたが、Oracleが獲得することとなった。

 買収金額は1株当たり9.5ドルの総額74億ドル。Sunの保有現金や負債を考慮すると、実質は56億ドルになるとしている。Sunの取締役会は取り引きに合意しており、次は株主の合意と規制当局の承認が必要となる。

 OracleはSunを取得することで、ハードウェアからソフトウェアまでの幅広い製品・技術ラインを手に入れる。Oracleはこれによって、自社の顧客はシステム統合コストを削減しつつ、システムの性能、信頼性、セキュリティを改善できるとしている。

 OracleのLarry Ellison CEOは「最高の業務ソフトウェアとミッションクリティカルコンピュータシステムが組み合わさることになる」「IT業界を大きく変革するもの」とコメント。SunのScott McNealy会長は「両社はともに業界のパイオニアで、20年以上提携関係にある」「自然な進化であり、業界を定義するもの」と述べている。



(Infostand)

2009/4/21 08:52