2009年1Q世界ストレージ市場は18%減-米IDC
米IDCは6月5日(米国時間)、2009年第1四半期(1~3月期)の世界ディスクストレージ市場が前年同期比18.2%減の56億1600万ドルだったと発表した。不況を受け、外付けディスクストレージ市場をはじめ市場全体が大幅なマイナス成長を記録した。総出荷容量は2146PB(ペタバイト)で、14.8%増だった。
全体の縮小のなかでも。エントリレベル(14,990ドルまで)が9.9%増、ミッドレンジ(15,000~49,990ドル)が横ばいで推移するなど、需要は根強いとしている。また、価格競争により平均価格が下がっており、IT予算の縮小とハイエンド機器の需要というトレンドにも適合していると分析している。
ベンダー別シェアは、米Hewlett-Packard(シェア17.4%)、米EMC(同15.5%)、米IBM(同14.4%)、米Dell(同11.7%)、日立(同7.3%)、米NetApp(同6.6%)の順。日立がマイナス8.5%だった以外は、前年同期から2ケタ減だった。
外付けディスクの出荷額は、同13.6%減の42億300万ドル。ベンダー別シェアは、EMCが20.7%で首位を維持。以下、HP(シェア11.5%)、IBM(同11.3%)、Dell(同9.8%)、日立(同9.4%)、NetApp(同8.9%)の順でいずれも売上は減少した。
ネットワークディスクの出荷額は、同12.5%減の31億ドル。SANが同14.3%減、NASも同6.7%減となる中、iSCSI SANは同40.5%増と強い成長を見せた。IDCでは、エンタープライズ級の機能を提供しながら、ファイバーチャネルなどと比べて低価格なことが魅力に映ったと分析している。ベンダー別では、EMCが26%で2位のNetApp(12%)を引き離してトップだった。
2009/6/8 09:00