日本オラクルと富士通、ブレードサーバーを用いた統合BIシステムにおける性能検証を実施

　日本オラクル株式会社と富士通株式会社は6月10日、ビジネスインテリジェンス（BI）システムに関する、システムの動作と性能の検証を実施したと発表した。

　この検証では、まず、複数のブレードサーバー「PRIMERGY」でグリッド環境を構成。従来は個別に構築していたアプリケーション層、BIサーバー層、データベース層の3階層システムを、そのグリッド環境上に統合し、「統合BIシステム」を構築した。その上で、システム運用者がサーバーの増設を容易に行えること、また、サーバーを追加するだけでシステム全体の性能が向上することを実証したという。

　サーバー増設では、PRIMERGYと「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition」によるクローニング技術を用いて、「Oracle RAC」で構成されたクラスタデータベースへのノード追加を実施。ノード追加に必要な作業時間が、最短で従来の約5分の1に短縮できることを確認した。一方性能向上については、アプリケーション層、BIサーバー層、データベース層の全レイヤにおいて、スケールアウトによるリニアな性能向上効果を確認したとしている。

　なおこの検証は、日本オラクルが2006年11月に開設したグリッド検証施設「Oracle GRID Centerにおける、両社の共同成果になるとのこと。