三菱電機、複数のデータ形式を処理可能なBIソフトのミッドレンジ製品
三菱電機株式会社は6月17日、BI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「DIAPRISM」のラインアップに、複数のデータ形式を処理できるミッドレンジ製品「DIAPRISM ビジネスインテリジェンススイート Standard Edition」(以下、Standard Edition)を追加すると発表した。価格は651万円からで、7月30日の発売を予定する。
DIAPRISMは、売り上げデータやログなどさまざまなデータを集計し、その結果を可視化するためのデータ分析ソフト。これまでは、大規模で多様な形式のデータを扱えるハイエンド製品と、単純なCSV形式、固定長データのみを扱えるエントリー製品をラインアップしていたが、今回はミッドレンジ製品を新たに用意した。
そのStandard Editionでは、ハイエンドモデル同様、リレーショナルデータベースやXMLファイル、Webログなどのデータ変換機能を搭載。複数の業務システムで扱われる、異なる形式のデータを抽出・変換・統合するETL処理の手順を、フローチャート形式で容易に定義できるという。加えて、初期設定作業も自動化されており、容易な導入と作業負荷の軽減を実現した。データベースエンジンはシリーズに共通する「AQL」を採用するが、最大レコード長はエントリー製品と同様の8KBまでに制限されている。
また、集計・検索したデータはユーザーのプログラムに転送されるが、Standard Editionではデータベースアクセス処理を最適化している点も特徴。ハイエンドモデルと比べ、最短で7分の1まで転送時間を短縮可能としている。
サーバー側の対応OSは、Windows Server 2003 R2 Standard Edition、同 Enterprise Editionで、Windows Server 2008(32ビット版)にも今後対応する予定。なお、三菱電機ではStandard Editionの発表に伴い、ライセンス体系をサーバーのCPUコア数に応じて課金するモデルへ変更した。価格は、Standard Editionの場合、1~4コアで651万円から。三菱電機では、年間200システムの販売を目標としている。
2009/6/17 11:38