大塚商会、顧客との関係構築・深化を支援する戦略コンサルサービス


 株式会社大塚商会は6月22日、主に大企業に向けた「顧客戦略コンサルティングサービス」を発表した。株式会社ブレアコンサルティング(以下、BREA)と提携し、企業の売り上げ拡大に向けた新たな仕組みの構築を支援。戦略コンサルティングから、ITシステム構築、および運用指導、研修教育までを提供するという。

 顧客戦略コンサルティングサービスは、売り上げ拡大を目指す大企業に向けて提供するコンサルティングサービス。BREAが開発した顧客戦略の方法論「BREA理論」に基づいた戦略構築とITの活用によって、顧客に対して直接働きかけるのが特徴で、企業と顧客との関係を戦略的・計画的に深化させ、売り上げ拡大を目指す。

 具体的には、営業マンと顧客の信頼関係に代表される感情的な関係性「情のアクション」と、顧客が購買時に抱く論理的な納得性「理のアクション」という両要素を可視化。営業マンによる案件型営業では、「顧客の購入プロセス進ちょく(ASK)」と、営業の提案などの「社内プロセス進ちょく」も可視化し、あわせて4つの軸で案件を管理する。

 また、これら4つの軸を用いて効率よく案件を進めるため、行動をテンプレート化した「シナリオ」を用意。案件の進ちょくに応じて適したシナリオを実行することにより、効率的に顧客の購買行動を促し、売り上げ拡大の拡大が図れるという。シナリオは顧客関係を深めるために最適化されていることから、一定の条件を組み合わせることで自動的に生成可能。加えて、店舗・通販といった営業形態に向けてもテンプレート化されたシナリオを用意しており、売り上げ拡大が図れるとした。

 さらに顧客戦略の構築についても、顧客に対する全社的な根本的方針を構築した上で、ITを活用し個々の業務プロセスレベルに方針を落とし込み、企業文化としての定着を図る。

 標準的なコンサルティング期間は、IT実装までを含めて1年程度になる見込み。大塚商会では、初年度30社10億円の受注を見込んでいる。


(石井 一志)

2009/6/22 17:31