NECとマイクロソフト、システムモデルの提供で協業強化-DWHソリューションなど提供
日本電気株式会社(以下、NEC)とマイクロソフト株式会社は7月2日、ソリューション事業での協業を拡大すると発表した。両社の製品を組み合わせたシステムモデルを共同で開発するとともに、協業チームを組織し、企業などに向けて提案・販売活動を共同で展開する。
具体的には、マイクロソフトのWindows Server 2008やSQL Server 2008といったソフトと、NECのIAサーバー「Express5800」、ストレージ「iStorage」の両シリーズ、ミドルウェア、アプリケーションソフトを組み合わせ、システムモデルを構成する。このモデルでは、製品の組み合わせをパターン化するほか、システム検証やテンプレート開発、ノウハウドキュメントを標準化した上で、業種共通のソリューションとしての展開を図るという。
第1弾としては、BI(ビジネスインテリジェンス)/DWH(データウェアハウス)向けソリューション、SAP向けERPソリューション、グループウェア刷新ソリューション、仮想化ソリューション、中堅企業向け高可用性(FT)システムソリューションの5種類をラインアップし、7月から順次発売。今後も順次、メニューを拡充する。またNECでは、Windows Serverベースのシステム構築における品質向上と、構築期間の短縮化を目的に、ハイアベイラビリティサポートをメニュー化し、7月からの提供開始を予定している。
この協業を支えるチームとしては、両社合計で約100名規模の「SI協業推進チーム」を設置。各業種専門チームと各ソリューション開発チームによって、共同でマーケティングや販売、システム構築、運用サポートを実施するとのこと。
加えてNECは、すでに社内に配置されているWindows Server向けの技術者に加えて、SQL Serverに関しても同レベルの技術者を増員。さらに、SQL Serverのコミュニティサイト「SQLロケッツ」を開設し、成功事例の共有と技術力強化を目的として、100名規模での活動を始めた。一方のマイクロソフト側でも、今回協業を見据えて、NECグループの技術者を対象としたポータルサイトや支援デスクを開設。すでに、NECグループの技術者約5000名が登録・利用しているという。
2009/7/2 12:53