PBC、Dynamics NAVベースの流通・小売業向けERPソフト新版


 株式会社パシフィックビジネスコンサルティング(以下、PBC)は、流通・小売業向けERPソフトの新版「NAV-RETAIL 2009」を発表した。

 NAV-RETAIL 2009は、マイクロソフトのERPパッケージ「Dynamics NAV 2009」と、LS Retailの流通・小売業向けアドオン「LS Retail NAV 2009」をベースにしたソリューション。PBCが、日本の流通・小売業向けに追加開発とテンプレート化を行っている。

 特徴は、店頭POSから本部基幹業務までを同一プラットフォームでカバーできる点。多くのERP製品では、POS販売データとの連携機能を備えてはいても、POSアプリケーションを別途導入する必要があり、店舗と本部の連携を同一システムでは行えないという。

 しかしNAV-RETAIL 2009では、ERPの内部パラメータでPOS業務アプリケーションの画面設計・ハードウェア・プロファイル設定が可能なほか、インターフェイス機能を利用して、すでに店頭で利用されている、別のPOSアプリケーションのデータとも連携を行える。もちろん、一般ERP製品が備える機能も利用可能。店舗販売、通信販売、卸販売、顧客管理、販売分析、在庫照会、補充などの、日本の業務要件に対応できる。

 PBCではこれまで、数多くのPOS販売・導入・保守を手掛け、8000台以上のPOSシステムの納入を経験。また、またDynamics NAVについても2001年からコンサルティングと導入を開始しており、ノウハウを積み重ねてきた。同社はこうした両分野での経験を生かし、特に、アパレル・ファッション、コスメ、家具、家電製品などを扱う専門店、eコマース事業を手掛ける企業などを対象に、積極的に拡販を進める意向である。




(石井 一志)

2009/7/16 15:40