富士通SSL、イントラ上の静的コンテンツへのアクセス制御製品


 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は8月6日、イントラネット上のコンテンツのアクセス制御製品「Webコア・コンテンツガード」を発表した。8月10日より販売開始する。

 Webコア・コンテンツガードは、Webサイトの静的コンテンツへのアクセスを制御する製品。アクセスルールに基づいて情報管理を行う「ルールサーバー」と、コンテンツごとのアクセス条件を設定する「アクセスコントロールリスト(ACL)」の組み合わせ、ファイル単位やフォルダ単位のアクセス制御、個人単位や役職単位のユーザー管理など、さまざまな条件を組み合わせたアクセス権限設定を実現する。ユーザーのアクセス権限に応じ、コンテンツの表示範囲を部分的に限定し、範囲外のコンテンツは自動で内容を切り替えることも可能。

 サーバー間のシングルサインオン(SSO)にも対応する。ユーザー管理についても、LDAPなど既存の管理情報を活用できるため、特にイントラネットへの導入を容易にする。さらに従来プログラム開発が必要だったACLをXML形式で記述できるので、特別なスキルなしで短期間に作成することが可能という。

 富士通SSLでは、イントラネットを持つ企業向けに、同製品を用いた設計・導入支援・ルール作成・ルール教育までをトータルサポートする方針。自社開発のコンテンツ管理製品「WebコアEnterprise」との連携などにより、コンテンツ作成からアクセス制御まで一貫したサービスの提供を予定する。

 パッケージ提供価格(ユーザー数が3000人以下の場合)は、アクセス制御エンジン「ルールサーバー」が160万円(税別)、コンテンツへのアクセスを制御する「Accessエージェント」が20万円(同)、コンテンツ内容を置換する「置換エージェント」が20万円(同)、サーバー間のログイン管理を行う「SSOエージェント」が20万円(同)。

 富士通SSLでは、3年間で2億円の販売をめざす。


(川島 弘之)

2009/8/6 18:06