リコー、ASTERIAの導入・運用サービスを提供開始


 株式会社リコーとインフォテリア株式会社は8月19日、インフォテリアのデータ連携ミドルウェア「ASTERIA」のソリューション提供でパートナー契約を締結したと発表した。リコーはこれに伴い、ASTERIAの導入・構築から運用サポートまでのサービスを同日から提供開始する。当初は、首都圏地域の中堅・大手企業を対象に展開するという。

 ASTERIAは、企業内外のシステムをつなぐためのデータ連携ミドルウェア。さまざまな業種・業務に対して業務改善やコスト削減の提案が可能なほか、リコーが販売・導入しているLotus Notes/Dominoとのシステム連携も可能なことから、Lotus Notes/Dominoの既存顧客に対しても、効率化・低コスト化のためにASTERIA導入を勧めていくという。あわせて、リコーのデジタル複合機「imagioシリーズ」と既存顧客のシステム連携にもASTERIAを活用するなど、既存ビジネスの拡大にもつなげたい考え。

 今回のサービス提供開始にあたっては、リコーとインフォテリア両社で技術面での連携を実施し、営業、マーケティング活動についても共同で展開する。また、導入・構築と運用サポートに関しては、リコーグループのリコーITソリューションズが担当する。

 なおリコーグループでは、自身の生産管理システムを中心としたサブシステム間の連携や、EDI連携、SaaSアプリケーションとローカルシステムの連携にASTERIAを導入し、コスト削減効果を上げているとのこと。今回のサービス提供にあたっても、自社内で実践したノウハウも生かして提供するとしている。


(石井 一志)

2009/8/19 12:46