携帯とプロジェクターが連携、NECのセキュアなプレゼンシステム
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NECディスプレイソリューションズ株式会社および日本電気株式会社(以下、NEC)は8月26日、携帯電話とプロジェクターを活用したセキュアなプレゼンテーションシステムの提供を開始した。
今回発表されたプレゼンテーションシステムは、NECディスプレイソリューションズのプロジェクター「NP62J」「NP52J」と、NECの携帯向け文書閲覧システム「InfoFrame DocumentSkipper Mobile」を組み合わせ、外出先などでより手軽にプレゼンテーションを行うというもの。
DocumentSkipper Mobileは、ビジネス文書データなどを持ち出すことなく、専用サーバーに置かれたデータを携帯電話で閲覧できるWebソリューション。データは携帯電話で閲覧しやすい形に自動変換される。DocumentSkipper Mobileには、今回のプレゼンテーションシステム向けにプレゼン用データ(XGAサイズ)自動変換機能が搭載される。
また、プロジェクター「NP62J」「NP52J」には、携帯電話をUSBケーブルやBluetoothで接続して、携帯電話のメモリカード内に記録された画像などを投射できる機能が用意されている。今回のプレゼンテーションシステムでは、DocumentSkipper Mobileに保存されている仕事用のデータをプレゼンテーション用に自動変換し、それを携帯電話でダウンロード、携帯電話を操作しながらプロジェクターに投射できる。NECでは、パソコンが不要で、データを携行することなくプレゼンテーションが行えるとしている。
なお、対応する携帯電話には、データをダウンロードするための専用アプリが用意される。プレゼン用データの一括ダウンロードのほか、プレゼンテーションを行いつつ、バックグラウンドで逐次データのダウンロードも行える。
さらに、「NP62J」「NP52J」では内蔵メモリが用意されており、携帯電話にダウンロードしたデータを転送すれば、迅速なページ切り替えにも対応する。アプリ利用時の一次データを除き端末にデータが保持されないため、プレゼン終了後にデータを置き忘れる心配もないという。
携帯電話向けの専用アプリは、NTTドコモのN906iL(iアプリ)、auのE05SH(BREW)などで動作検証済み。顧客企業の要望に応じてソフトバンク向けのアプリなども提供する方針。
NECでは、セキュリティ対策によって、会社の外へパソコンや企業内データが持ち出しにくくなっている状況を受け、社外で説明業務などを行う業種へ営業展開を図っていく。今後3年で30社への導入を目指すとしている。導入費用は、専用サーバー、DocumentSkipper Mobile、対応プロジェクター10台などの構成で500万円から。
■BlackBerry向けプレゼンアプリを無償提供
発表会ではこのほか、BlackBerry Bold向けのプレゼンテーション用アプリなども紹介された。このアプリは、BlackBerry Boldの端末内に保存されたビジネスデータや画像をプロジェクターで投射できるというもの。発表会では、Bluetoothを利用してBlackBerry Boldとプロジェクターとペアリングして、端末内の画像をスクリーンに投射するデモが行われた。アプリケーションは9月中旬より、無償で提供される予定。
2009/8/26 16:26