デスクトップ環境をOSから切り離す「vDesk」、マクニカネットが販売へ


 マクニカネットワークス株式会社(以下、マクニカネット)は9月1日、米RingCubeと総販売代理店契約を締結。ワークスペース仮想化製品「vDesk」を2009年秋より販売開始すると発表した。

 vDeskは、ユーザーのデスクトップ環境を、アプリケーション・データ・各種設定のすべてを含んだ状態でWindows OSから分離し、仮想ワークスペースとしてカプセル化する。仮想ワークスペースは、PCのHDD・USBドライブ・ネットワークストレージ・各種VDIにインストールでき、デスクトップをOSから切り離して自由に持ち運び可能。利用者がvDeskワークスペースを起動すると、「いつでも」「どこでも」「どんなPCでも」自分が使い慣れている個人デスクトップに早変わりし、ファイル・アプリケーション・環境設定などあたかも自分が所有するPCのように利用可能となる。

 オフラインの利用を可能にする「モバイルシンク機能」も搭載。例えば、仮想ワークスペースを社内のネットワークストレージにインストールしている場合、社内ではVDIを通じてアクセスし、社外ではノートPCやUSBドライブにチェックアウトして持ち運ぶことが可能。オフィスに戻った際に、自動的にチェックインを促し、オフライン時の作業すべてをネットワークストレージに同期させることができる。

 このほか、ゲストOSの追加ライセンスが不要なほか、デスクトップのセルフプロビジョニングが可能なのも特徴。従来のデスクトップ仮想化のように、OSライセンスの煩雑さに悩むこともないという。

 マクニカネットでは、9月2日~4日に東京ビッグサイトで開催される「Security Solution 2009」に同製品を出展する予定。


(川島 弘之)

2009/9/1 16:53