米IBM、オフィススイート「Lotus Symphony」でウィジェット対応を追加

　米IBMは9月10日（米国時間）、無料提供しているオフィススイートの最新版「Lotus Symphony 1.3」をウィジェットに対応させたと発表した。「Google Gadgets」など人気のウィジェットが利用可能となり、「Microsoft Office 2007」のファイル形式サポートとあわせて、Microsoft Officeユーザーからの移行を促進する。

　Lotus Symphonyは、ワープロ、表計算、プレゼンテーションで構成されるオフィススイート。同社のWebサイトから無料でダウンロード提供しており、大規模顧客向けには有償サポートを提供する。バージョン1.3は、2009年6月のリリースで、Office 2007のファイル形式サポートや、データのドリルダウン分析機能「DataPilot」の強化などを特徴とする。

　ウィジェットは、ドラッグ＆ドロップでLotus Symphonyに追加。Google Gadgets、Wikipedia、Lotus Sametime、Lotus Quickr、Lotus ConnectionsなどにLotus Symphonyからアクセスできる。これによって、静的なMicrosoft Officeと差別化を図るとしている。

　また最新のウィジェット6種類も発表した。ローカルやクラウドにあるリソースを使ってSymphonyの使い方を習得できる「Lotus Symphony Learning」、「Microsoft SharePoint」やLotus Quickrのドキュメントにアクセスできる「Team Workspace」、画面を最大20人と共有してプレゼンファイルを閲覧できる「ChartShare」などがある。

　開発者はEclipseとJavaによって容易にウィジェットを開発でき、どのSymphonyアプリでも動かせるという。