キヤノン、全世界共通のマネージド・サービス「Canon MDS」を開始


 キヤノン株式会社は9月17日、ドキュメント入出力環境を最適化し、包括的に管理・運用する全世界共通のサービス「キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス」(以下、Canon MDS)を立ち上げると発表した。まずは北米と欧州から開始した後、日本、アジア、オセアニアで展開し、順次全世界に拡大する。

 キヤノンではこれまで、各国・地域の拠点ごとにマネージド・プリント・サービス(以下、MPS)を展開し、オフィスや集中印刷室に最適な出力環境の構築・運用を支援してきた。今回はMPSの基本サービスや提供方法を全世界で共通化し、それをベースに、各販売拠点が各市場に最適なサービスを、Canon MDSとして展開するという。これによって、高品質で均一なサービスのグローバル展開を図り、中でもグローバル企業を対象に、全世界で統一されたサービス運用を効率的に実施できるよう、付加価値を提供していくとした。

 Canon MDSでは、他社製品を含めて幅広い入出力機器に対応可能だが、特に遠隔管理機能を強化したカラー複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズと組み合わせれば、最適な環境を簡単・迅速に構築できる。また、この展開にあたっては、サービス提供基盤となるインフラやツールの整備を進めるほか、新たなサービスメニューの開発を加速。あわせて、各販売拠点はCanon MDSを担当する販売・サポート要員の大幅な増員と、教育体制の整備を行うとのこと、キヤノンでは、こうした対応に、今後3年間で約200億円を投資する。


(石井 一志)

2009/9/17 18:06