米Dell、ITサービス事業者の米Perot Systemsを39億ドルで買収
米Dellは9月21日(米国時間)、ITサービス事業の米Perot Systems(以下、Perot)を買収することで合意したと発表した。買収は公開買い付けで行い、DellはPerotのクラスA株式を1株あたり30ドルで買い取る。金額は約39億ドルを見込んでいる。
Perot Systemsは、ITサービス・ビジネスソリューションを世界的に展開する事業者で、業務アプリケーション、ビジネスプロセス、コンサル、インフラ、仮想化などの分野を手がける。米EDS創設者で、米大統領選に出馬したこともあるRoss Perot氏が1988年に設立した。2008年の売上高は28億ドルだった。
DellはPerotを買収することでITサービスポートフォリオを拡充する。両社の2008年度のサービス売り上げを単純に合わせると80億ドルになるという。Dellは自社の顧客にPerotの機能を提供。Perotの顧客にはDellのハードウェアを提供し、Perotの世界展開と柔軟性という特徴を生かして、さまざまなITサービス・ソリューションを最適化して配信するとしている。
買収計画は両社の取締役会の同意を得ており、規制当局の承認を得て2009年11月~2010年1月の完了を見込む。買収後、PerotはDellのサービス事業部となり、引き続きPerotのCEO、Peter Altabef氏がチームを率いる。またDellの取締役会は、Perotの会長であるRoss Perot Jr.氏を取締役会に加えることを検討する。
2009/9/24 08:35