米Xerox、BPO大手の米ACSを64億ドルで買収


 米Xeroxは9月28日(米国時間)、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)大手の米Affiliated Computer Services(ACS)を買収することで合意したと発表した。買収額は64億ドルで、現金と株式交換で支払う。Xeroxはソリューションプロバイダーとしてサービス事業拡大を狙う。

 ACSはBPO、ビジネスプロセス管理(BPM)、ビジネスプロセス自動化などを提供。米連邦政府、州政府など1700以上の政府系機関と複数年の契約を結んでおり、政府向けマネージドサービス事業者としては最大という。2009会計年度の売上高は、前年比6%増の65億ドル。

 XeroxはACSを買収することで、自社ドキュメント技術とACSのビジネスプロセス関連技術を組み合わせ、新しいソリューションを提供するとしている。Xeroxブランドを生かし、ACSのビジネスプロセス関連事業を欧州やアジアなど世界的に展開する計画。サービス事業で今年度の35億ドルから来年度は3倍以上の100億ドルへと売上高拡大を見込む。

 ACSの株主は保有1株あたり、現金18.60ドルとXerox株4.935株を受け取る。XeroxはACSの債務20億ドルを引き受ける。またシナジー効果で、最初の3年間で年間3億から4億ドルのコスト削減になるとしている。買収計画は両社の取締役会の承認を得ており、規制当局の承認などを経て、2010年第1四半期に完了の見込み。



(Infostand)

2009/9/29 08:09