NTT Com、文京区に1万平方メートル超のデータセンター新設へ


 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は10月7日、「東京第5データセンター」の新設と、既存「横浜第1データセンター」の増床を発表した。

 東京第5データセンターは、東京都文京区に1万平方メートル超の総延べ床面積で建設される。阪神大震災クラスの地震でも倒壊しない高性能免震装置を設置。グリーンIT対応の最先端技術を結集し、PUE(電力使用効率)1.45以下を目指すという。サービス開始時期は、2010年第4四半期を予定する。

 一方の横浜第1データセンターでは、約6400平方メートルの増床を行う。東京都心から約20km離れた強固な高台に位置するため、都心部の自然災害時にも安定したシステム運用を継続できる郊外型データセンターで、増床後の総延べ床面積は約3万9000平方メートルとなる。2009年11月より増床部分のサービス提供を開始する予定。

 両データセンターは、企業のさまざまなアウトソーシングニーズに対応し、高品質かつ高信頼で環境にも配慮したデータセンターとして稼働する。また、首都圏の各データセンターを高速大容量ネットワークで接続し、仮想的に単一データセンターのように利用するコンセプト「首都圏マルチデータセンター」に基づき、企業の事業継続計画やシステム拡張の柔軟化などを実現するとしている。

 なお、提供サービスとしては、クラウド型ICT基盤「グリーンホスティング」、一時的なデータ増加に対応する「バーストイーサアクセス」、アウトソース業務に対する内部統制の整備状況および運用状況を示す「18号報告書」による日本版SOX法対応支援など、国内外シームレスなグローバルITソリューションを用意している。


(川島 弘之)

2009/10/7 17:07